お葬式は故人の人生をしめくくる大切な儀式です。
育てて頂いたご両親への恩に感謝し、生前の行いを讃える事が第一の意義です。
また、伴侶やお子さんを無くした場合も、丁重にその人生を振り返り、冥途への旅立ちを祈ってあげねばなりません。
次に、亡くなった後、魂が成仏するように、お坊さんが導師となって、仏様のお教えを諭してあげるという意義もあります。
その際にお釈迦様の弟子となる為に授かるのが戒名です。
さらに、生前に故人とご縁を結んだ人々が一堂に会して、お別れの挨拶をするという意義も有ります。
ですから本来は、正式に導師をする僧侶と、脇僧という僧侶桟3人乃至6人を呼び、縁故の有った人々を招いて、故人を見送ってあげるのが
正式なお葬式の形なのです。
ところが昨今は、核家族化、生死感の変化、経済事情等の理由で、それぞれの事情に即した葬儀形態を選ぶ趨勢になっております。
私は、供養をするお気持ちが有れば、皆様の状況に応じた形のお葬式をされればよいかと考えます。